新NISAの非課税枠はいつ復活する?つみたて投資枠と成長投資枠の違いを整理

新NISAの非課税枠が戻る時期と、つみたて投資枠と成長投資枠の違いを整理する記事の見出し画像 資産形成ガイド

この記事の結論

  • 新NISAで1年に投資できるのは、つみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円の合計360万円までです。生涯で非課税で持てる金額(非課税保有限度額)は1,800万円で、そのうち成長投資枠で使えるのは1,200万円までです。
  • 商品を売ると、その商品を買ったときの金額(簿価)の分だけ、翌年以降に非課税保有限度額が戻ります。売った年のうちには戻りません。値上がりして売っても、戻るのは買ったときの金額の分です。
  • 2027年1月から、18歳未満もつみたて投資枠を使えるようになります(年60万円、600万円まで)。改正法は2026年3月31日に成立しています。

数値と条件は、2026年10月時点の金融庁・国税庁・財務省の記載です(確認日:2026年10月10日)。この記事に広告リンクはありません。

こんな人向け

  • 新NISAの枠の大きさと、2つの枠の違いを確かめたい人
  • 商品を売ったあと、枠がいつ、いくら戻るのかを知りたい人
  • 2027年からの18歳未満の扱いを確かめたい人

向かない人

  • どの商品を買うかを決めたい人(この記事では扱いません)
  • 証券会社を比べたい人(この記事では扱いません)

新NISAの年間投資枠と非課税保有限度額はいくら?

新NISAは2024年1月に始まった制度で、恒久化されています。非課税で持てる期間に期限はありません。

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
非課税保有限度額2つの枠の合計で1,800万円1,800万円のうち1,200万円まで
対象商品長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁の基準を満たしたもの)上場株式・投資信託など(対象外の商品あり。下を参照)
非課税で持てる期間無期限無期限
  • 2つの枠は併用でき、1年に合計360万円まで投資できます。
  • 非課税保有限度額の1,800万円は、つみたて投資枠だけで使い切ることもできます。成長投資枠で使えるのは、そのうち1,200万円までです。
  • 年間投資枠と非課税保有限度額は、どちらも簿価(買ったときの金額)で計算します。

口座を開ける人と、口座の数

  • 日本国内に住んでいる、利用する年の1月1日時点で18歳以上の人が開設できます(2026年時点)。
  • 口座は1人につき1つです。つみたて投資枠と成長投資枠を、別々の金融機関で使うことはできません。

つみたて投資枠と成長投資枠、対象商品は何が違う?

つみたて投資枠で買えるのは、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託で、金融庁の基準を満たしたものに限られます。対象の商品は、金融庁のサイトで一覧を確認できます。

成長投資枠では、上場株式や投資信託などを買えます。ただし、次の商品は対象外です。

成長投資枠で買えない商品

  • 整理銘柄・監理銘柄
  • 信託期間が20年未満の投資信託
  • 毎月分配型の投資信託
  • デリバティブ取引を用いた一定の投資信託など

商品を売ると、非課税枠はいつ・いくら戻る?

NISA口座の商品を売ると、その商品の簿価(買ったときの金額)の分だけ、翌年以降に非課税保有限度額が戻ります。売った年のうちには戻りません。

計算の例(投資信託を100万円で買った場合)

値上がりして120万円で売った → 翌年に戻るのは100万円

値下がりして80万円で売った → 翌年に戻るのは100万円

戻る金額は、売った金額ではなく、買ったときの金額で決まります。

  • 戻った枠は、その年の年間投資枠に上乗せされません。金融庁の資料は「再利用できる非課税保有限度額が、その年の年間投資枠に上乗せされるわけではない」と書いています。1年に投資できる金額は、年間投資枠(合計360万円)の範囲です。
  • 2023年までの旧NISA(一般NISA、つみたてNISA)で買った商品は、新NISAの1,800万円とは別に管理されます。

NISA口座で損をした場合は、どうなる?

NISA口座で出た売却の損失は、なかったものとみなされます。特定口座や一般口座の利益と相殺すること(損益通算)も、翌年以降に繰り越すこと(繰越控除)もできません。

NISA口座の外で投資した場合は、売却益や配当に約20%の税金がかかります。NISA口座では、この税金がかかりません。

金融機関は変えられる?

NISA口座の金融機関は、年単位で変更できます。

変更の期限と条件

  • 変更の届出は、変更後の金融機関で口座を使い始めたい年の、前年10月1日から、その年の9月30日までに出します。
  • その年に、変更前の金融機関のNISA口座で、すでに商品を買っている場合は、その年の分は変更できません。翌年の分からの変更になります。
  • 旧NISAで持っている商品を、新NISAの口座に移すこと(ロールオーバー)はできません。

2027年から、何が変わる?

2026年3月31日に成立した改正法で、2027年1月1日から、18歳未満も新NISAのつみたて投資枠を使えるようになります。

18歳未満の枠(2027年から)金額
年間投資枠(つみたて投資枠)60万円
非課税保有限度額600万円
  • 口座を開設できる年齢の下限がなくなります。
  • お金の払い出しは、原則として、3月31日時点で18歳である年の前の年の12月31日まではできません。3月31日時点で12歳である年以後は、教育費や生活費に充てるためなど、一定の要件を満たせば払い出せます。
  • 年齢は、その年の3月31日時点で数えます。たとえば7月生まれの人が払い出せるようになるのは、12歳の誕生日を迎えた年の翌年からです。1〜3月生まれの人は、12歳の誕生日を迎えた年からです。
  • 18歳以上の人の年間投資枠と非課税保有限度額が変わるとは、2026年10月時点で確認した財務省・金融庁の資料には書かれていません。

手続きの方法は、口座のある金融機関の案内を確認してください。

よくある質問

新NISAの年間投資枠はいくらですか?

つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、併用すると合計360万円です。

商品を売ると、非課税枠はすぐに使えるようになりますか?

すぐには使えません。売った商品の簿価の分が、翌年以降に戻ります。

値上がりした商品を売った場合、戻る枠は売った金額と同じですか?

同じではありません。戻るのは買ったときの金額(簿価)の分です。100万円で買って120万円で売った場合、翌年に戻るのは100万円です。

NISA口座で損失が出た場合、ほかの口座の利益と相殺できますか?

できません。NISA口座の損失はなかったものとみなされ、損益通算も繰越控除もできません。

子どもも新NISAを使えますか?

2026年時点では、利用する年の1月1日時点で18歳以上の人が対象です。2027年1月1日からは、18歳未満もつみたて投資枠を年60万円まで使えるようになります。

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出典

更新履歴

  • 2026年10月16日:売って戻った枠が、その年の年間投資枠に上乗せされないことを、金融庁の資料で確認して追記しました。
  • 2026年10月10日:公式サイトで確認し直し、全体を書き直しました。本文が2回続けて表示されていた不具合を直しました。2027年からの18歳未満の扱いは、改正法の成立(2026年3月31日)を反映しました。広告リンクは外しました。

本記事は、金融庁・国税庁・財務省の公式サイトの情報で構成しています。税制と制度は変わることがあります。口座の開設や商品の売買の前に、金融庁のサイトと、口座のある金融機関で最新の内容を確認してください。投資には元本割れのリスクがあり、この記事は特定の商品や金融機関を勧めるものではありません。